飼沼 幸子
Sachiko Kainuma欧州のライフスタイルを日本の住まいに
- 飼沼 幸子
- Sachiko Kainuma
Architect 一級建築士
- 1974年
- 愛知県生まれ
- 1995年
- 住宅設計をベースに実務経験後
インテリアデザインの知識向上の為2008年渡伊 - ISTITUTO EUROPEO DI DESIGN
インテリアデザイン科修了 - 2012年
- TAKEDA KATSUYA DESIGNに参加
- 日本やヨーロッパにおけるプロジェクトに携わる
- 2013年
- ショップ・レストランのデザインディレクションや住宅設計・スタイリング等、建築を軸に分野を横断しながら日本を中心に活動
建築家として
プランニングへの想い
住まいはココロとカラダを整え、豊かな暮らしを創造することのできる場だと考えています。毎日の慌ただしいルーティンを過ごすための建物ではなく、Slow Livingをテーマに、その場で生まれる暮らしのシーンを大切にプランニングしています。「安心と寛ぎの場」「楽しいこと、喜びの体験」「家族や仲間とコミュニティを育む」「新しい働き方を創造」「暮らしの動線・機能」の5つの要素をベースに、季節を感じ、安心をもたらす空気の流れなどの住環境を整理。重なり合う空間構成から楽しいことや喜びを共有し、新たなクリエイティブが生まれコミュニティを育む、家族の豊かな暮らしの舞台となる住まいを提案しています。
印象に残る家
一つひとつのプロジェクトで、ご家族構成をはじめ土地や環境の条件が違い、暮らしの考え方も様々です。その中でも、都市型狭小地でのプランニングでは新しい暮らし方を提案することが重要で、特に印象に残っています。具体的には限られた空間全体を一つのハコと捉え、家族の暮らしを立体的にデザイン。やわらかな陽が射し込み、風が抜け、視界の抜け感のある居心地の良さに配慮。ご家族それぞれの居場所があることは大切なので、リビングとダイニングを2層で繋ぎ、子どもたちの秘密基地となるような空間を随所に設け、立体感あるプランに。視覚的な抜け感がもたらす開放感で空間を大きく利用し、ライフステージの変化を見据えた、可変性ある家が完成しました。
Cleverly D'eesのプランへのこだわり
暮らしを立体的に上と下、または、内と外をつなぐ住まいづくりを心がけました。光や風を共有し、2つの階層を自由に、家族が思い思いに過ごすことのできる居心地の良い場を設けています。家で過ごす時間の質は変化しているからこそ、モノ・コト・空間を家族で共有し、新しい暮らしのアイデアの生まれる場となることを考えました。
平屋プランについては、2階建てではフラットになってしまうリビングを、天井の高さや形状を変化させリズミカルな空間の連続性を楽しめるようプランニングしました。ゾーニングでは、リビングを中心に重なり合うプライベート空間の使い方をご家族の趣味や暮らしに合わせて検討。ワークスペース、室内土間テラス、ルーフテラスなど、リビングと共に楽しいシーンが創造できるプランをご提案しています。