外壁タイルの後悔例と対策をセットで解説

外壁タイルの後悔例と対策をセットで解説

ワンランク上の高級感や耐久性が魅力の外壁タイル。しかし外壁タイルの家を建てて後悔したという意見もあり、デメリットなども気になるところです。

今回は、外壁タイルの家でよくある後悔例と対策をセットで詳しく解説します。

事前に知っておくべきデメリットや注意点を把握して、後悔のない家づくりに活かしましょう。

 

外壁タイルは後悔が多い?

外壁タイルのアップ

インターネットで外壁タイルについて検索すると、「後悔」という関連キーワードが出てくるため、心配になる方も多いと思います。

外壁タイルにはメリットだけでなくデメリットや注意点もあるため、知らずに選んでしまうと後悔する可能性があるのは事実です。しかしどんな外壁材にもメリット・デメリットはあるため、タイルだけ後悔する可能性が高いわけではありません。

外壁タイルのデメリットを把握して、ノウハウと技術力のあるハウスメーカーで建てれば十分対策できます。

次の章で後悔しやすいポイントを一つずつ掘り下げ、対策とセットで覚えていきましょう。

 

外壁タイルの後悔例と対策

 

思ったより見積もりが高い

外壁タイル住宅の見積もりイメージ

タイルはほかの建材より高価で施工の手間もかかるため、実際に見積もりを取ると、思ったより高いと感じる方が多いようです。

外壁タイルが良いと感じたのに予算オーバーで断念となると、他の案で妥協しても後悔する可能性があります。

 

【対策】トータル費用で比較する

外壁タイルの家を検討する際は、単純な初期費用だけでなく数十年スパンのトータル費用(メンテナンスコストを含めて)で比較検討してみましょう。

例えば一般的な窯業系サイディングは、10年に1度の外壁塗装、30年前後で張り替えが必要になります。外壁タイルも10年前後に1度のメンテナンスが必要ですが、大規模な塗装は不要で目地の防水処理など軽微な補修がメインです。適切なメンテナンスを実施すれば、50年以上持たせるのも難しくありません。

初期費用は外壁タイルの方が高くても、メンテナンスを含めたトータル費用ではサイディングより安くなることが多いです。見積もり価格で断念する前に、長いスパンでメンテナンスコストを含めたコストパフォーマンスを比較検討してみてください。

 

地震でタイルがはがれた

地震で外壁がたわみ、タイルがはがれて後悔した方の意見も少なくありません。実際、マンションの外壁タイルが地震ではがれて落下したニュースなども多く、心配になりますよね。

 

【対策】技術力の高い施工会社を選ぶ

技術力の高いハウスメーカーのタイル外壁

外壁タイルの剥離・剥落リスクは、技術力の高いハウスメーカーを選ぶことで対策できます。

地震でタイルが浮いたりはがれたりするのは、施工会社の技術力不足・施工不良が原因であることが多いです。

建築技術は日々進化していて、タイルを貼りつける下地の構造や接着剤の性能も向上しています。実際、私たちクレバリーホームが行った耐震試験では、阪神・淡路大震災クラスの揺れでもタイルの破損や剥がれはありませんでした。詳しくはこちらのコラムもご覧ください。

 

仕上がりイメージが違う

実物で確認ができないマイホームの外観は、仕上がりとイメージのずれが原因で後悔するケースが多いです。

特に外壁タイルは塗装でカラーを変えることもできないため、イメージ違いによる後悔も長い間残ってしまいます。

 

【対策】サンプルと3Dでイメージを確認

タイル外壁の3Dイメージ

外壁タイルのカラーや配置を決める際は、必ず実物のカットサンプルと3Dパースを活用してイメージのすり合わせを行いましょう。可能であれば実際に施工している実例などの実物を案内してもらうとよりイメージがしやすいと思います。

また、タイルサンプルは屋内だけで確認せず、太陽の下で見るなど実際の状況を再現するとイメージを構築しやすいです。

3Dイメージも複数パターンをつくってもらい、カラーによるイメージの変化をシミュレーションしましょう。

 

エアコン設置で別料金が掛かった

タイルはほかの外壁と比べて固い素材なため、完成後のエアコン設置で別料金が掛かるケースが多いです。外壁タイルは専用の刃でないと設置穴の加工ができず、割らずにキレイに穴を空けるために熟練度の高い職人が必要になるためです。

一般的な家電量販店では対応できないこともあり、エアコンの設置費用が思ったより高くなって後悔するケースもあります。

 

【対策】各部屋にあらかじめ準備しておく

外壁タイルの家を建てる場合は、エアコンを付ける可能性のある部屋にあらかじめ設置穴と電源を準備しておくのが基本です。

タイルの家を建てるハウスメーカーなら加工の問題はありませんし、設置穴があれば家電量販店などで断られるリスクも回避できます。

ライフスタイルの変化などで将来エアコンが必要になりそうな部屋・場所をリストアップして、設置できるように準備しておきましょう。

 

固定資産税が高くなった

外壁タイルは資産価値が高いとみなされ、初年度の固定資産税が思ったより高くて後悔したという意見も見受けられます。

固定資産税は評価額×税率(1.4%)で算出されるため、外壁タイルで建物の評価が上がると税額も高くなるのです。

 

【対策】固定資産税の差額をシミュレーションする

外壁タイルの固定資産税が気になる方は、他の外壁仕上げとの差額を確認してみましょう。

 

サイディング タイル
標準評点数 7,530/㎡ 11,890/㎡
固定資産税額の単純計算 105円/㎡ 166円/㎡

 

建物の固定資産税評価の仕組みは総務省の「固定資産評価基準」で公開されています。一般的なサイディングとタイルの標準表点数から固定資産税を単純計算すると、延べ床面積1㎡あたりの差額は61円です。

仮に延べ床面積30坪(約100㎡)の家を建てる場合、年間の固定資産税が6,600円変わるということになります。実際の計算はさらに複雑で差額も少なくなりますが、およその目安として参考にしてみてください。

 

 

後悔しない外壁タイル選び

外壁タイル

 

デメリットやメンテナンス方法を知る

高級感や長寿命といったメリットのある外壁タイルですが、デメリットや将来のメンテナンスを知ることも後悔を防ぐ大切なポイントです。

例えば、外壁タイルは施工会社の技術力の差が出やすいのがデメリットです。しかし事前に把握しておけば、実績が多いハウスメーカーを選んで対策するのは難しくないでしょう。

またタイル自体はキズや汚れに強く耐久性の高い素材ですが、メンテナンスが全くいらないわけではありません。サイディングのような外壁塗装は不要ですが、洗浄や目地の防水処理などのメンテナンスが必要です。

メンテナンスのことを知らずに外壁タイルを放置してしまうと、寿命が縮まってしまい後悔する可能性もあります。

外壁タイルのデメリットやメンテナンス方法については、こちらのコラムもチェックしてみてください。

 

他の外壁材と比較検討する

外壁タイルと他の外壁材を比較検討することも、後悔を防ぐための大切な取り組み方です。

費用・耐久性・デザインなど、タイルと他の外壁材の差をチェックしてみましょう。

 

窯業サイディング

例えば新築で主流のサイディングは、リーズナブルな価格と豊富なデザインバリエーションが魅力の外壁材です。しかし10年サイクルの外壁塗装、30年目安で張り替えが必要になるためメンテナンスコストは多めにかかります。

 

ALCボード

またサイディングより耐久性が高いALCボードも、タイルと比較検討されることが多い外壁材です。

ALCボードは軽量で断熱性が高いなどのメリットがあるものの、吸水性が高いため防水塗装はシビアに行う必要があります。

 

他の外壁材と比較検討することでタイルの良さが見えることもあるので、フラットな目線で情報収集してみてください。

 

 

外壁タイルの後悔はしっかり対策

外壁タイルには後悔につながるデメリットや注意点もありますが、事前に知っていれば対策可能です。

今回ご紹介した後悔しやすいポイントに注意しつつ、外壁タイルの実績と技術力が高いハウスメーカーにご相談してください。

外壁タイルを得意とするハウスメーカーなら、適切なアドバイスで後悔・失敗を防いでくれるはずです。

私たちクレバリーホームも、デザイン性・耐久性・メンテナンス性にこだわった外壁タイルの家づくりをお手伝いしています。

詳しくはこちらのページでご覧ください。

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